2011年、MBO活況の裏側で「上場廃止」について

今年のMBO(マネジメント・バイ・アウト)は既に昨年実績を超えており、活況と日経新聞でも報じられていましたが、その一方で、後ろ向きな理由で株式市場からの退場を余儀なくされる企業も存在します。例えば、そのうちの1社にあたる「塩見ホールディングス(本社:広島県)」ですが、つい先日、大阪証券取引所より上場廃止について正式に告知されました。さて、同社は何が理由で退場させられてしまったのか?
公開情報を基に見ていきたいと思います。
※以下の内容は担当者の私見をまとめたものです。会社全体の意見ではございません。

上場廃止の理由とは?

プレスリリースによると、「意見不表明」が記載された監査報告書を添付した有価証券報告書を提出したと記載されています。

「意見不表明」の理由として、

○有価証券報告書の提出が遅れた
○経営者確認書が提出されなかった

と書かれています。
ちなみに後者の「経営者確認書」とは、「ウソをついていません」「必要な書類は全て出しました」といった、
いわゆる「宣誓書」に近い書類のイメージです。

文中にもありますが、会計監査人による「適正意見」が付された監査報告書が添付された有価証券報告書を開示し,適正な財務情報を提供することが、上場企業の基本的な責務です。

投資家に対して、タイムリーに適切な財務情報を提供できないということは、上場企業として失格ということで、今回の結果に至ったのでしょう。

ところで、財務状況は?

同社の監査報告書によると、過去3期分において「継続企業の前提」に関する注記情報が含まれています。

そのコメントを抜粋してみると、

○2011年3月期 営業損失及び経常損失を計上
○2010年3月期 営業損失、経常損失及び当期純損失を計上した結果、債務超過に陥る
○2009年3月期 営業損失及び当期純損失を計上

とあります。

2011年3月31日時点の純資産はプラス(332,995千円)になりましたが、今年度の第一四半期終了時点の
純資産は▲2,131,033千円と、再び債務超過に転落しています。

有価証券報告書の提出が遅れた背景には、この債務超過も関連しているようです。

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