コーポレートガバナンスが問題なのか?

次々と明かされる新事実

一連の騒動で揺れるオリンパスが、先日新たに「損失隠し」を長らく行っていたことを発表しました。

バブル崩壊後の1990年代、財テクに失敗したことに起因しています。
同社が保有していた金融商品の含み損は最大で1,000億円超にのぼると言われています。

更に同社では、

●金融商品(含み損)を投資ファンドに移し替える「飛ばし」を行っていた。
 ※旧 山一証券が用いた手口として有名です
●90年代から歴代経営陣が損失隠しを引き継いでいた

ことも明らかにしました。

この発表を受け、株式市場では同社株が2日連続ストップ安まで値を下げています。
マイケル・ウッドフォード氏の社長解任騒動から、時価総額は約4分の1まで激減しています。

また一部の報道によると、飛ばしの指南役がいるとの話も浮上し始めていますので、今回の事態が解明されるまで、まだまだ時間を要しそうです。

コーポレート・ガバナンスと倫理観

オリンパス、大王製紙とここ最近、経営者による不祥事が相次いで発生しているため、「コーポレート・ガバナンス」について耳にする機会が増えてきていると思います。
中には「日本型が良くない」といった論調もありますが、果たしてそれだけが問題なのでしょうか?

このコーポレートガバナンス然り、内部統制然り、あくまで「仕組み」に過ぎないと思います。
例えどんな優れた仕組みを構築したとしても、運用する人の「倫理観」が欠如していれば、その効果を発揮することはできません。(「仏造って魂入れず」のことわざ通りです)

話は変わりまして、内部監査の世界においても「倫理観」は当然ながら重要視されています。

内部監査人協会(IIA)では、「倫理綱要」というものを定めており、内部監査に携わる全ての者が、この「倫理綱要」を遵守する義務があるとされています。

不祥事が相次いで発生しているこの時期だからこそ、倫理観について改めて考えてみませんか? 

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