2012年、内部統制の枠組みが変わる!?

さて、新年最初のテーマですが、内部統制でおなじみの「COSOフレームワーク」について取り扱っていきたいと思います。

当フレームワークは、1992年に産声を上げ、今年でちょうど20年を迎える訳ですが、当時と現在では経営環境が様変わりしています。

そこで今年2012年秋頃に改訂版をリリースする方向で進めているようです。
(3月までパブリックコメントを受付)

それでは、新しいフレームワークはどのようになるのでしょうか?
以下、今回の改訂ポイントを簡単にまとめてみたいと思います。

「財務報告」の信頼性 ⇒ 「報告」の信頼に変更

これは財務報告のみならず、「非財務報告」の重要性が高まっていることが背景にあるようです。
具体例ですが、

◇内部統制報告
◇サステナビリティー報告
◇サプライチェーン

が該当します。

これらの信頼性も高めていくことが、今回の改訂ポイントの1つに挙げられています。

原則主義アプローチの採用

内部統制の「構成要素」と言えば、

◇統制環境
◇リスク評価
◇統制活動
◇情報と伝達
◇モニタリング活動

の5つが挙げられますが、これらは引き続き踏襲するようです。
今後は、上記に関する「17の原則」が新たに示されることになります。

ご参考まで、「統制環境」の一部を見てみると、

★組織体は、誠実性と倫理観に対するコミットメントを表明する
★取締役会は、経営者から独立していることを表明し、かつ、内部統制の整備および運用状況について監視を行う

が挙げられます。

今回の改定ですが、効果的な内部統制を実現するためのマネジメントの判断材料とする狙いがあるようです。

バックナンバー

Vol.55
試験制度改定前のラストチャンス!
Vol.54
常態化した不適切な会計処理
Vol.53
粉飾すれば、給料・賞与が増える?
Vol.52
絶対的権力者の暴走から「内部統制の限界」を考える
Vol.42
金融庁の「不正リスク対応基準」を読む
Vol.41
桜の便り&連結子会社における不正会計
Vol.40
数値目標のため。食品スーパーの不正会計
Vol.39
CIAで学ぶ「リースバック」とは
Vol.38
宮城県 山元町社協で起きた着服
Vol.37
2013年、MBOの実施動向は?
Vol.36
北海道シリーズ『着服事件』
Vol.35
北海道内の大学で発生した『不適切な経理処理』
Vol.34
『虚栄心』が招いた不正会計
Vol.33
レンタル企業ならぬ「CCC」とは?
Vol.32
ギャンブル流用も?!子会社トップによる不正会計
Vol.31
今年は多い?!海外子会社での不正会計
Vol.30
「定率法」→「定額法」への変更の背景とは?
Vol.29
目立つ企業の横領と“4.5億円”
Vol.28
退職金・企業年金の会計ルール
Vol.27
海外子会社で発覚した不正会計
Vol.26
執行役員が不正行為~1億7,000万円の着服
Vol.25
もしも大切なデータが消えてしまったら?
Vol.24
内部監査人は増えているのか?減っているのか?
Vol.23
危険な会社は41社!ゴーイングコンサーンについて
Vol.22
内部監査研修の充実化に向けて
Vol.21
監査基準が変わる!~不正会計防止に向けて~
Vol.20
キャッシュフロー計算書から、企業の栄枯盛衰を辿る
Vol.19
2011年度に不正会計を開示した上場企業数は?
Vol.18
コンプライアンス違反で倒産!?
Vol.17
『続』ここ最近の「横領事件」を探る
Vol.16
意外にも多い!? ここ最近の「横領事件」を探る
Vol.15
「定率法」から「定額法」へ、帝人の例
Vol.14
不正が発覚した企業のその後を追う
Vol.13
内部監査を通じて「棚卸資産を過大計上」を発見
Vol.12
2012年、内部統制の枠組みが変わる!?
Vol.11
2011年のMBO実施企業数、ついに20社の大台に!
Vol.10
杜の都で、常勤監査役が大暴走!?
Vol.09
内部監査が企業ブランドの向上につながる!?
Vol.08
「継続企業の前提」について
Vol.07
止まらぬJA香川県の現金着服
Vol.06
社債発行による資金調達
Vol.05
コーポレートガバナンスが問題なのか?
Vol.04
「元役員による会社資金の横領」から内部監査を考える
Vol.03
会計の概念で見る「すき家」の事例
Vol.02
2011年、MBO活況の裏側で「上場廃止」について
Vol.01
「社長の独断専行」から内部監査を考える
CIA無料説明会を予約する  CIA資料を取寄せる(無料)