北海道シリーズ『着服事件』

前回、vol.35は「北海道内の大学」をテーマに記事を作成しました。

【バックナンバーはこちら】
 Vol34:北海道内の大学で発生した『不適切な経理処理』

そこで今回も引き続き北海道シリーズということで、「着服事件」を探してみたところ、ここ1ヶ月以内で確認できたプレスリリース・ニュースは以下の3件ありました。

【北洋銀行】※500万円
【北陸銀行】※690万円
【ひやま漁協】※1400万円

2つ目の「北陸銀行」ですが、一見関係ないと思われるかもしれないので補足します。

同行は2004年に北海道銀行と株式交換し、「ほくほくフィナンシャルグループ」を発足させました。そのため、道内にも北陸銀行の支店が15か所にあります。

同行のホームページを閲覧していたところ、2012年12月に「業務改善命令」を受けていました。

いったい何が起こったのでしょうか?

北陸銀行の『業務改善命令』について見ていきましょう。

概要について

「為替デリバティブ販売」における行内ルールの逸脱が、業務改善命令発動の発端になっているようです。

具体的には、事前審査の書類において、本来は顧客が署名・捺印すべき箇所を他の書類から切り貼りして使用するといった不適切な事務処理が判明したそうです。(何ともお粗末な手口です)

本件が初めて明らかになったのは、2012年2月とのことです。
全容解明のため、調査を行うものの、

●経営陣をはじめとする役職員の法令等遵守意識が十分でなかった
●調査の十分性に係る検証も不足していたた

ことが要因となり、結局監督官庁に報告できたのが8月下旬と相当時間を要する結果となりました。

調査結果によると、2005年8月~2008年10月にかけて、計41名の行員が55の取引先に対して、上記のような手口が行われていたようです。

不適切な事務処理にしかり、発覚後の対応にしかり、極めて悪質と言わざるを得ません。

内部監査 Before & After

続きまして、内部監査の状況について見ていきましょう。

北陸財務局(規制当局)が、北陸銀行に出した行政処分のリリースにおいて、本件の背景について、以下の通り記載されています。

●内部監査部門は、デリバティブの取扱いが増加する中において、本部関係部署のリスク管理状況を十分に把握していない。

●潜在リスクの洗い出しを行った上での実効性のある監査手法の検討や監査計画の策定が行われていない。

◇◆◇

今回の行政処分を踏まえ、同行が2013年1月に提出した「業務改善計画」において、『内部監査機能の充実』に向けて以下のように掲げています。

1、内部監査部門の増強
2、実効性のある監査手法・監査計画の策定
3、本部監査の深度強化

1について見てみると、増強の手段として、

『公認内部監査人資格等の取得を目指し、監査員の能力向上に努めてまいります』

と記載されています。

CIAコースの担当者としては、資格取得を通じて、より実効性のある内部監査の実施につなげていただきたいと思います。

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